はじめに
NumPyのargsort
関数は、配列内の要素をソートした結果のインデックスを返します。これにより、元の配列を変更せずに、ソートされた順序を知ることができます。この記事では、argsort
の使い方と応用例について解説します。
argsortの基本的な使い方
1次元配列にargsort
を適用する基本的な例を紹介します。
import numpy as np
array = np.array([3, 1, 4, 1, 5, 9, 2])
sorted_indices = np.argsort(array)
print(sorted_indices)
# 出力: [1 3 6 0 2 4 5]
多次元配列でのargsortの使用
多次元配列において、特定の軸に沿ってargsort
を適用する方法です。
matrix = np.array([[1, 2], [3, 1], [5, 0]])
sorted_indices = np.argsort(matrix, axis=0)
print(sorted_indices)
# 出力:
# [[0 2]
# [1 1]
# [2 0]]
argsortを使用したデータのソート
argsort
の結果を使用して、配列やリストをソートする方法を紹介します。
names = np.array(['Bob', 'Alice', 'Dave'])
scores = np.array([82, 99, 95])
sorted_indices = np.argsort(scores)
sorted_names = names[sorted_indices]
print(sorted_names)
# 出力: ['Bob' 'Dave' 'Alice']
応用例
argsort
関数は、データ分析、機械学習の前処理、ランキングシステムなど、多くの分野で役立ちます。
機械学習における特徴量選択
機械学習において、特徴量の重要度に基づいて特徴量を選択する際にargsort
を使用する例。
feature_importances = np.array([0.1, 0.3, 0.2, 0.4])
sorted_indices = np.argsort(feature_importances)
print(sorted_indices)
# 出力: [0 2 1 3]
よくある質問
argsortは配列の値を変更しますか?
いいえ、argsort
は配列のインデックスのみを返し、元の配列は変更しません。
argsortの結果を逆順にするには?
argsort
の結果を逆順にするには、スライスのステップを-1に設定します。
argsortと同様の機能を持つ他のNumPy関数はありますか?
類似の機能を持つ関数にnumpy.lexsort
がありますが、こちらは複数のキーに基づいてソートするために使用されます。