はじめに
Pythonでは、float(浮動小数点数)型からint(整数)型への変換が必要な場面がしばしばあります。この記事では、そのような変換を行う方法とその際の注意点について解説します。
基本的な型変換
Pythonでfloat型からint型へ変換する基本的な方法は、int()
関数を使用することです。
# float型の変数
float_number = 3.14
# int型へ変換
int_number = int(float_number)
print(int_number) # 出力: 3
切り上げと切り捨て
切り上げや切り捨てを行いたい場合は、math
モジュールのceil()
関数とfloor()
関数を使用できます。
import math
# 切り上げ
print(math.ceil(float_number)) # 出力: 4
# 切り捨て
print(math.floor(float_number)) # 出力: 3
丸め処理
最も近い整数値への丸め処理を行うには、round()
関数を使用します。
# 丸め処理
print(round(float_number)) # 出力: 3
応用例
float型からint型への変換は、金額計算、点数計算、グラフの座標指定など、さまざまな場面で役立ちます。
金額計算の例
商品の合計金額を計算する際、float型からint型へ変換する例。
total_price = 299.99
payment = int(total_price)
print("支払金額:", payment) # 出力: 支払金額: 299
よくある質問
float型からint型に変換するときのデータの損失は?
float型からint型への変換では、小数点以下の部分が切り捨てられるため、データの損失が発生します。
小数点以下を四捨五入して整数にするには?
round()
関数を使用すると、小数点以下を四捨五入して最も近い整数値に変換できます。
int型への変換でエラーが発生することはありますか?
通常のfloat型からint型への変換ではエラーは発生しませんが、変換不能な型(例えば文字列型)をint型に変換しようとするとエラーが発生します。